バイアグラの販売会社(ファイザー)を徹底解剖

EDの治療薬として世界中で広く使用されているバイアグラは、アメリカの製薬会社であるファイザーが開発した医薬品です。
製薬会社としてのファイザーの歴史は非常に古く、設立されたのはアメリカ国内で南北戦争が開始される以前の、1849年です。
会社の創設者であるチャールズ・ファイザーはニューヨークに会社の本社を設け、南北戦争が開始されたときには、北軍のために多くの医薬品を提供しています。
会社が設立された当時の名称はファイザーではなく、創設者の名前をとってチャールズ・ファイザー・アンド・カンパニー・インクと名づけられました。
創業以来会社ではさまざまな医薬品を開発してきた歴史がありますが、その中でも最も早い時期に開発され多くの人に利用されたのがテラマイシン軟膏です。
この製品はオキシテトラサイクリンという抗生物質を使用したもので、高い殺菌作用を持っていることで知られています。
テラマイシン軟膏は細菌の感染治療などに使用され、医療技術の進歩に大きく貢献しました。
その後会社は、社名を1970年に現在のファイザーに改めますが、製薬会社として会社は着実に成長していきます。
会社で創業以来のヒット製品が開発されたのは1980年代のことで、フェルデンという炎症の薬が、爆発的に売れました。
フェルデンはピロキシカムを使用した医薬品であり、変形性関節症やリウマチの症状などに対する痛み止めの薬です。
この薬は従来のものよりも大きな効能が認められたために、会社の成長にも大きく貢献しました。
この薬の売り上げのおかげでファイザーは年間に10億ドル以上の売り上げを達成する巨大な製薬会社にまで成長します。
その後もファイザーは豊富な資金力などを背景にして、積極的に新しい医薬品の開発に努め、そうした努力の結果として、抗うつ剤のゾロフトや、高コレステロール血症の治療薬のリピトールなどが開発されています。
そしてEDの治療薬のバイアグラもこの時期に開発されています。

バイアグラの開発経緯

ファイザーがバイアグラの販売を開始したのは1990年代ですが、この薬の開発は長い時間をかけて行われてきました。
ファイザーは長年の間、バイアグラに含まれている有効成分であるシルデナフィルを研究してきましたが、これはEDの治療薬としてではなく、もっぱら狭心症の治療のために研究されてきました。
シルデナフィルの研究は1990年代の前半から継続して行われてきたのですが、会社の努力にもかかわらず臨床試験における狭心症の治療薬としてのシルデナフィルの効能はかんばしいものではありませんでした。
そのために会社ではシルデナフィルの研究を中止することを決定するのですが、臨床試験に協力した患者に使用しきれなかった薬の回収を求めたところ、薬を返還することをしぶる患者が現れました。
狭心症の治療成果が薄い薬の返還をなぜ拒むのか、会社の側では疑問を抱くのですが、患者に話を聞いたところ、薬を服用した場合に、陰部を充血させる効能があることがわかりました。
そのためにファイザーではシルデナフィルを狭心症の治療薬のためではなく、EDのための治療薬として開発することに決め、完成された薬はバイアグラと名づけられました。
バイアグラは従来のものよりも大きな効能があるEDの治療薬として認められたため、アメリカ国内に限らず世界中のEDで悩んでいる患者に使用されました。
このバイアグラの世界的ヒットにより、ファイザーは世界でも有数の製薬会社へと成長します。
バイアグラは日本でも使用できますが、医師の診断を受けて処方を受ける場合、一錠あたり1500円程度の価格で販売されています。
日本でのバイアグラの特許は2014年に終了したために、特許の技術を使用したジェネリック医薬品も多く販売されていて、オリジナルのバイアグラよりも安い価格で購入できるものもあります。

関連記事